黒い雪とインターナショナル

祈りの手を流雪溝にぶち込め

2015/3/3

 3月3日は朝方に大学の成績発表があった。20単位中14単位が取れていた。いつもは6単位くらいしか取れない俺にしてはよかった。今年で学部生生活にケリをつける。

 成績発表を見たのはアルバイト先で、明け方のもろもろの仕事を終えてからだった。6:30起床のところをいつものように30分寝坊して、それでもなおのんびりと業務をこなした。お金がないので朝ごはんは抜き。

 この夜、夜行バスで実家に帰る予定があり、というのも、東京で暮らせるほどのお金が全くないからという戦略的な帰省という面もあるが、体調を崩している祖父に会うためであり、実家の両親や祖母、叔母、同じく帰省している従兄弟たちに会うためというのが大きい。もっとも、荒涼とした懐の寒さも理由として決して小さくはない。

 帰宅後、濃いめの煮干し醤油ラーメンを作って内村プロデュースを観ながら食べる。睡眠をろくにとっていないから、当番をしている交流スペースの運営会議まで寝る。おそらく今日は本を読む時間がない。

 帰省のためのなんやかんやで前述の運営会議に遅れる。果たしてここの運営は続けられるのか。議論が盛り上がる中、帰省というケツありだったので早抜けする。

 迷いに迷ってバスの待ち合わせ場所に到着。おそらくあと二三の判断ミスをしていたら置いてきぼりを食らっていただろうと思う。危なかった。車内は格安夜行バスらしく極々狭い。しかしコンセントがあるためiPhoneの充電を気にせずこの文章が書けている。

 途中のSAで空腹のまま煙草を吸って気持ち悪くなった。最後の煙草だった。渇いた喉の少ない水が煙草の煙を吸収して、ヤニの臭いだけ喉に残して消えた。この全ては煙草が悪いのではなくて、空腹が悪いし、喉の渇きが悪い。なんだかんだ最後は財布の重さは心の軽さなのか。ふざけんな。

 ヤニでくらくらしつつ、煙草を渇望して、何か食べ物を腹に入れたがっている。到着は6:50。歯を食いしばりながら眠る努力をする。